「友達なんて、思えないから。 友達を続けているのがつらい。 もう、電話もしないし、会わないでおこうよ」
「でも、サークルとかで、偶然会うことだってあるんじゃない?」
「そしたら…。 そしたら、顔は知っているけど、話したことない、みたいな感じで」
この話が、現実になってしまった。 出会ってしまったよ。
そして、他人の二人。
苦しいよ。 息ができないくらい。
「私が、あんな提案をしていなければ、 笑って、おしゃべりして、楽しい時を過ごしていたのかな…。 少なくとも、この瞬間は…。」 言わずにいられなかったくせに、後悔の虫になりそうになる。
もう、わかんないや。
“悩んだ末の答えなら、15点でも正しい。” って、桜井さんは言ってるし、私もそう思える。 …いつもなら。 今日は、もう、頭が混乱して、わかんない。 正しいか、間違いだったか、なんて。
ただ、あの人は、私が提案したように、他人のようにふるまってくれた。 これは、あの人流のやさしさ。
いつもはつかみ所がなくて、全然私の思い通りになってくれない人だけど、ちゃんと私の気持ちわかってくれる人。
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