感想メモ

2018年09月29日(土) 半分、青い。


 NHKの朝ドラ。北川悦吏子脚本。主題歌は星野源「アイデア」。

 子供時代にムンプス難聴を患った鈴愛(永野芽郁)は、岐阜の梟町で高校までを過ごす。父・宇太郎(滝藤賢一)は母・晴(松雪泰子)とともに食堂を営んでいる。

 鈴愛と同じ日に同じ病院で産まれたのが律(佐藤健)。写真館を営む父・弥一(谷原章介)、それをやさしく見守る母・和子(原田知世)の下、天才肌だが、喘息持ちであまり友達づきあいがうまくない少年時代を過ごす。

 そんな律のことを一番理解しているのが鈴愛であり、高校に入ると、小学校時代からの親友・ブッチャー(矢本悠馬)、菜生(奈緒)とともに梟会という会を作り、喫茶店に入り浸る日々を送っていた。

 高校を卒業し、それぞれの道に進もうというとき、律が貸してくれた秋風羽織(豊川悦治)のマンガに感銘を受け、漫画家になることを決意。母の反対を押し切り、東京のオフィス・ティンカーベルへ。

 そこで出会ったのは、同じく漫画家を目指している裕子(清野菜名)とボクテ(志尊淳)、秋風羽織の秘書・菱本(井川遥)。紆余曲折の末、鈴愛は念願の漫画家デビューを果たすが…。

 普通の朝ドラなら、主人公が漫画家を目指したら、漫画家になる…というストーリーだと思うのだけれど、今回の場合は、主人公は漫画家デビューを果たすものの、才能の枯渇に悩み、結局漫画家をやめるという選択をする。

 そして、東京の100円ショップで働き始める。その頃、頼りにしていた律は鈴愛に交際を断られたショックから別の女性と結婚してしまい、鈴愛は絶望に打ちひしがれている。

 そんな時に出会った涼次(間宮祥太朗)は映画監督を夢見る青年。自分が果たせなかった夢をかなえてもらえるように応援したいと思った鈴愛は涼次と結婚。一児をもうける。

 苦しい生活の中、涼次にチャンスが巡って来る。そのときに涼次が取った行動は、妻子を捨てて映画にかけるというものだった。鈴愛は離婚し、実家の梟町へと戻る。

 律もまた、苦しい結婚生活を送っていた。母が病気で長くないこともあり、律は一人で実家に戻って暮らしていた。

 実家に居場所がなくなっていた鈴愛は食堂の2号店を開店し、祖父・仙吉(中村雅俊)の名物・五平餅を受け継ごうと思う。

 しかし、娘がスケートをやりたいと言い出したことから、再び東京へ…。

 そして、さらに年月が過ぎ、律も離婚し、東京で一人暮らしを始める。鈴愛は一人で色々なものを発明し売るような仕事をしているが、律との距離が縮まっていき、二人で事業を始めることに。

 と、紆余曲折があって、最後は結局律と鈴愛は結ばれるだろう感じで終わる。

 途中のナレーションとかから、多分最後はこうなるだろうなーとは思っていたのだけれどね。まあ、終わり方としては悪くはなかったと思うのだけれど、でも、最終回なのに結末がわからずじまいなことが多すぎた。

 二人が発明した扇風機は結局売れるのか? そして、二人の会社は反映していくのか? 鈴愛の娘のスケートはどうなったのか? 転校させたのか? 津曲(有田哲平)の息子はどうなったのか? 

 この後、続編でも作れそうな勢いで、いろんなことが投げっぱなしで終わってしまったような気も。

 登場人物の思考や行動が急すぎて、どうしてこんな展開に?と思うような無理な部分もあったし、セリフの中には、こういうことは言わない(放送しない)ほうがいいんじゃ?と思うような部分もあったし…。

 そのたびに引っかかるところもありつつも、やはり律役の佐藤健がかっこよくて、いい感じで、つい見てしまった感じ。鈴愛役の子もメイクをするとすごいきれいなのに、最初の方、ホントにかわいくなく描かれていてかわいそうなぐらい。

 でもまあ、色々悪目立ちするようなところもあったけれど、時々登場人物がいいことを言うので、きっと脚本家はこれを書きたかったんだと自分を納得させる。

 朝ドラとしては、冒険的なことの連続だったような気がするけど、最後まで二人がどうなるのかを引っ張って見せ続けたのは、最終回が回想シーンばかりの脚本家に比べたらよかったのかもしれない。


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