感想メモ

2007年03月22日(木) 拝啓、父上様

『拝啓、父上様』
 倉本聰脚本のドラマ。『優しい時間』に続いて見てみることに。

 『前略おふくろ様』というドラマがあったらしいが、私は見たことがない。それと似ているんだろうか? 私の第一印象は『北の国から』のナレーションの純が二宮和也になってる・・・ということだったりした。最初は違和感があったけど、段々慣れた。

 昔ながらの街並みが残る神楽坂も時代の波に翻弄され、長年続く一見さんは入れない店「坂下」も高層マンションの敷地になるのでは・・・という噂があった。

 一平(二宮和也)はそんな坂下で板前修業をする身。坂下はおかみさん(八千草薫)、若おかみ(岸本加世子)とその養子の保(高橋克実)が家族で経営する料亭で、板長は竜次(梅宮辰夫)が務めている。新しい板前見習いで少年院上がりの時夫(横山裕)がやって来て、一平は一番下っ端ではなくなる。

 ある日、りんごを落としたところを助けた謎の少女ナオミ(黒木メイサ)と知り合った一平は一目惚れ。彼女は週に3回はフランス語しか話さないという変わった子。しかし、一平には、自分に思いを寄せる坂下のお嬢さんのエリ(福田沙紀)の存在が。坂下の面々も一平をエリの養子にしたいと思っている様子で、一平は心穏やかではない。

 一平はシングルマザー雪乃(高島礼子)の子供で、父親のことは何一つ知らされておらず、父に向けて手紙を書くという形式のナレーションが入る。父親が誰なのかを思い悩むが、母は決して教えてくれず、一平の想像は広がるばかり・・・。

 何気ない日常でいながら、決して何気なくなく、神楽坂という何か特別な場所で本当にこういう人たちがいるかも・・・と思わせるドラマに仕上がっていた。テレビや雑誌に映ることを生きがいにしている喫茶店のマスターとか、本当に変わった人が出ているのだけれど・・・。

 時代に翻弄されて変化していくのは仕方ないことなのかもしれないけど、その戸惑いとか問題、色々なものを含んでいて、飽きさせず、大人の味に仕上がった落ち着いたドラマだった。まだこのあとも続きがありそうな感じで終わってしまったけれど、よい終わらせ方だったのではないかと思う。


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