| 2005年12月25日(日) |
ミーナの行進 小川洋子 |
読売新聞土曜日朝刊連載小説
STORY: 芦屋のいとこミーナの家に預けられることになった朋子。お金持ちの家の何もかもにわくわくしていたが、次第に家の複雑な状況も見えてきて・・・。
感想: 毎週楽しみにしていた作品が終わってしまった。舞台は1972年。芦屋のお金持ちのおじさんの家に預けられることになった朋子。いとこの病弱なミーナとともに過ごす毎日について語られる。
お金持ちの家がどういう風なのか、ゴージャスな感じにわくわくしたり、またミーナが通学に使うコビトカバや過去にあったという動物園の話、フレッシーという飲み物は一体どういうものなのかとか、マッチ箱を届けてくれるお兄さんや、図書館のお兄さんとの淡い恋・・・なんだかすごくわくわくしつつも、昔を思い起こされるような、郷愁を誘うような、不思議な味わいの作品だった。
二人の少女の成長がよく描かれていて、本当に毎週楽しみだった。挿絵もすごくキレイでこのお話によく合っていたと思う。
本になったらぜひもう一度読みたい作品だ。
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