感想メモ

2004年11月23日(火) ラ・ピエトラ 愛を踊る女

 パリ・オペラ座バレエのマリ=クロード・ピエトラガラが出てるということで、内容的にはどうなんだろう?と思いつつもとりあえず見に行ってみた。最初に結論を述べてしまうと、あんまり面白くない。去年見た『死ぬまでにしたい10のこと』に似ているし、やっぱりフランス映画はいまいち性に合わないのかなーと思ってしまった。ちなみに『死ぬまでに〜』も私はあまり好きになれない映画だった。

 泣ける映画、踊りを楽しむ映画だと思って見に行くと、多分かなーりがっかりすることだろう。泣けるシーン、ほとんどなし。主人公に共感できるシーンもほとんどなし・・・。そして『死ぬまでに〜』を見ていた人だとなおさら似ている・・・というか、そのものだけど、フランス人とアメリカ人の違いか?というような感じがしてしまい、楽しめないかも。

 マリ=クロード・ピエトラガラに関しては踊りのシーンは確かにすばらしいのだろうが、モダンしかないので、クラシックっぽい踊りを期待していくとがっかりする。どちらかというと、女優として見てほしいと思って作られた映画なのかと思った。女優としてはまあなかなかよい演技だったのではないだろうか。でも、それと主人公に共感できるかはまた別の問題。

 とはいえ、本当にガンに侵されて余命いくばくもないという環境におかれたら、自分がどうなるのかはわからない。取り乱したりするかもしれない。でも、だからといって自分の夫に新しい女をあてがおうと思うかはかなり疑問。それから男も男で、愛を誓いながらも別の女との情事に我を忘れる。それほど看護の環境が苛酷だからというのもあったのかもしれないけど、裏切り行為であることには変わりないし。また主人公とそのパートナーとの愛の交わし方も不器用といえばそれまでなのかもしれないけれど、あまりにもひねくれすぎていて、もっと二人で純粋に普通に素直な感情を表しあえばいいのになと、見ていてわけがわからない部分もあった。娘に対する感情もわかりにくいし。それがフランス人気質なのだろうか?


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ゆうまま [MAIL]