2003年10月02日(木) |
シモーヌ (ネタバレあり) |
落ちぶれた映画監督がすべての女優に出演を断られ、自分の映画監督生命を賭けてCGで作成した女優を主演にする。そして、その映画が大当たりしたものの、女優の人気だけがうなぎのぼりになって・・・。
ストーリー自体も面白い感じだけれど、実は売れたあとの話の方がメインなんだろうな。どちらかというと家族愛の大切さとかを思い出させてくれる。途中途中ユーモアがあって笑えるシーンもあり、展開がどうなっていくかもありきたりではなかったし・・・。すごく面白かった。
個人的に娘役の女の子が気に入った。すっごいかわいい。細いし。監督役はアル・パチーノ。演技がうまかった。シモーヌ役の人は本当にブタの役を演じていたのだろうか? あれもCG??
確かにこんな風になるわけないだろ!!って思ってしまう部分がないわけではない。たとえば、スタジオに関係者が乗り込んでいく場面とか。広場恐怖症というだけであっさりと納得するのがよくわからない。それに、そういうことを言いつつ、いきなり歌手デビューとか・・・。あとは葬儀とか逮捕とかも、普通、戸籍とかを調べりゃわかるんじゃ?とか、日本だったら埋葬の許可証みたいなのがないとああいうのはできないだろうとか・・・。まあ、そんな細かいことに突っ込みを入れようと思えば入れられるけど、映画だし、フィクションだから、そこまで突っ込んではいけないんだと思うし、それが許される映画なのね。面白さが帳消しにしてくれる。
にしても、人気というのは怖い。人はその人の元に殺到するし、人気があればあるほど、その評判を汚すのってなかなか難しいらしい。まあ、あそこまでやるとやりすぎというか、笑えるんだけど。いるかのから揚げだっけ?? そんなことを言ったら普通なら動物愛好家が黙っていないはずだ。特にアメリカはそういうことにうるさい・・・。でも、そんな否定的な意見も「自分に正直で飾らない」と肯定されてしまうところが何とも言えない。
ところで、私がわからなかったところ。アカデミー賞にノミネートされ、受賞したときのスピーチで、監督へのお礼を言わなかった。あれってどうして?? お礼を言うように設定したはずなのに・・・。まさかCG女優が一人歩きを??(って、最初はそういう話なのかと思ってた・・・)
なかなか面白い映画なのに、結構すぐに終わってしまったのは残念かも・・・。
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