駅で電車を待っていると ふと自分がホームから落ちるところを想像してしまうことがある。 その一瞬の判断によって、自分は死んでそれで終わりだけど それ以外の人間にとってはそれは大きな事件になる。 一生忘れられない事件になる。
「もし今死んだら…」と考えた時に頭に浮かぶのは K君の葬式に参列した時の友達の顔。 震えるようなお焼香の香りと、殺伐とした現実感。 そして棺に収まったクラスメイトの顔。
「また会える」と当然のように信じて通り過ぎた何気ない光景が まさか別れになるなんて。
今やっと10ヶ月です。もうすぐ1年。 そんなに経つのに忘れられない 彼の死を知らされてからの数日間と、涙。 告別式で感じた深い深い悲しみは消えてなんていなくて まだうちのどこかでちっとも色あせずに残ってる。
たまに、止められなくて全部を思い出してしまって やっぱり命は大切だと 例えばどんなに生活の中で役に立たない人間であっても 人は一人で生きていけなくて、関わっている人がいる限り、 その命は大切にしなくてはいけないのだと _…って、そーゆー言い方すると _まるで自殺が意味を持ってしまったみたいで嫌ですょね。 _ごめんなさい。 でも本当に実感するんです。 頭じゃなくて心で感じる、悲しみ。
この悲しみまで全部抱いて、 それでもこの人生をできるだけ幸せに生きていきたいなぁ。
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