楓蔦黄屋
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2011年06月12日(日) |
一文字屋仁蔵(「西巷説百物語」)やね |
ロマンスカーに乗ったんですよ。
小田急線の特急、それがロマンスカー。 夫の実家へ里帰りするときはいつも特急券を買ってもらって乗ってます。
で、新宿駅のホームで電車を待ってるとき、 前に並んでたお姉さんがキャリーバッグに入れた犬を肩にかけてまして。 犬はアレは何だ、ミニチュアシュナウザーかな?とにかく可愛らしい小型犬でした。 で、その犬ちゃんがこっちをじっと見てるので、 「わーい、こんちはー」って思わず笑顔になったんですが そしたら「フッ」って笑顔を返されました。犬に。
マジです。
いやいや笑ったように見えただけだろう、と思って 何回か同じようなことを繰り返したですが、ど―――見ても笑ってるですよこれ。 笑ってるというか、笑ってるように見える顔をちゃんと意識して作ってるですよ。 たぶん何かの拍子で覚えて、やったらウケがよかったので持ちネタにしてるんでしょうね。
夫はその様子を見ていなかったので、車中にて 「こんな犬がいたよ。動物とロマンスカーで一緒に旅するなんて楽しいだろうね」 なんて話をしました。
で、実家にて過ごし1泊したのち、 復路もロマンスカーに乗ったんですが。
席に着いてふと見ると、バッグにナメクジついてる。わー!
なんつーかもうどうしようもないので、 とりあえず「一文字屋なめ蔵」と名付けて そのまま一緒にロマンスカー乗って帰りました。
しかしナメクジはアレだね。見てると面白いね。割と可愛いし。 ビニール袋の中でウネウネこっちに向かって這う姿は ホームに滑りこんでくるロマンスカーにも似た愛嬌があるよ! と夫に言ったら 「よかったね、動物と一緒にロマンスカー乗れて」と無表情で言われました。
なめ蔵とは結局、自宅近くの公園で別れました。 さようならなめ蔵。ありがとうなめ蔵。
楓蔦きなり
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