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2002年03月18日(月)  in the Air

今日、実家に帰ってきた。

あたしは、夕方の便の飛行機に乗るのがすきだ。

空が刻々と変化してゆくのを見れるから。
飛行機から見える景色は、通常、地上にいたときに見えるものとは全く違う。
自分より下に雲があり、周りにも雲がある。
そして、ほかには、何もない。
時々他の飛行機が見える事もあるけど、出会ったとしても飛行機である。

あたしは、大抵窓側の席を好んで取る。
窓側の席に一人で座り、音楽を聴きながら、ボーっと窓の外を眺めてる。
見える景色はほとんど変わらないのに。
どこまでいっても、変わらない。
色のグラデーションは刻々と変化しているけど、
大まかに見ればそれ以外は何もかわらない。

日が沈む頃に近づくと、色がかわってくる。
始めは、下の方は、青の中に白い雲が群れを成してそのうえに
白いものが広がってる。
でもだんだんその間に赤い空間が生まれる。
そして下の青がだんだん暗い青へ、赤が赤紫へ、変わる。
そしてその二色が同化してゆき、濃い青に包まれる。
気づけば、月が出てる。
いつもより幾らか近くにある月は、
とても綺麗で普遍的だった。

丁度今日は三日月で少しの地球照で一部がぼうっとしてた。
地球照の月をみると、太陽に照らされて月は光っていることを思い出す。
そして、あの暗がりは地球の陰であることも。





人も同じだ。
人は一人では生きていけない。
少なくともあたしは生きられない。
みんな誰かに生を受けココにいる。
その生まれた理由はさまざまだろう。
そして、生きていればきっと誰かに助けられてる。
その相手もさまざまだろう。
そして、自分もきっと知らない間に誰かを助けてる。
きっと世界には、必要ない人なんていない。
今、直接的に必要とされてなくても、いつか気付くだろう。
自分は誰かに必要とされて生きていることに。

そして、影である部分とは同じ場所であること。
完全無欠な人なんかいない。いるわけがない。
自分が穴だらけだと思うならそれは自分のことを
ある一定方向からしか見れてないから。
自分が完璧なのだと思うなら、それは自分の影である部分に
目を向けてないから。

だいたい、長所も短所も表裏一体で
見方を少し変えてやればどちらにでもなる。


あたしは、自分のことが基本的に嫌いだけど、
ほんの少しくらいは自信を持って好きだといえるところはある。



あたしは、バカだからはっきり自分にわかるように
必要とされている事を示してもらえないと
すごく不安になる。

あたしは、生きていていいの?


多分、あたしを必要としてるひとなんて皆無にひとしいくらい少ない。
でも、その人たちに言いたい。
あたしを必要としてくれてアリガト。




そして、人はいつまでも変わらないなんてことはない。
空といっしょで刻々と変化してる。
変わらない部分もあるだろうし、大抵の部分は変わらないかもしれない。
大まかにみているならば…の話だけど。
でもきっと少しずつどこか変わってる。
それは、自分も相手も変わってるから、気付かないかもしれない。
その変化が好転かどうかはその人によってだろうけど、
過去には戻れないから、次の瞬間なにをするか考えよう。








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