先日、さる番組でスタッフに、 「今日のお客さんの中に、自分のオットが大好きで、 やたら高い声で何度も声援する女性(妻)が会場におられます。 今日はだんなさんが出るので、とうぜんはしゃいだり、 声援すると思われるので、シミズさん、ヒカないでください。」 と、言われました。 その方、ものすごいハイテンションなのだそうです。 (ちょっとヤかも、、。) と思い、本番へ。 すぐにどこにおられるのかわかりました。 たった一人でものすごいわめくような声援なんですもん。 隣に座ってたヒトなんて、完全に 「僕、関係者じゃないです」、みたいな風に うつむいています。
私もその声に (なんだこのヒト、こんなに大声で 人前もはばからずに家族をたたえるなんて。) と、思ったのですが。 その瞬間、なぜか、ケーベツどころか、ゆさぶられるような 感動に包まれてしまい、あっと言う間に自分の涙との戦いでした。 私の家族だって、声に出すことができたら、 あんな感じじゃないのかしら。 この方、なんて素直でいらっしゃるのか! なんて感じ。 「まったく、うるさい女がいるもんですー。」 と、口では軽く言いながら、 脳は強く、今泣くな!と命令していました。
★夫婦/清水ミチコ★
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