たいていのファッションデザイナーは常にステップアップを目指し、 価格もクオリティも大人寄りの洋服を作るようになる。 だが、大川さんは違う。 36年前も現在も”若い子向き”であるスタンスを崩さない。
「若い人が楽しめるファッションを作るのがMILKの原点。 その気持ちは少しも変わっていません。 私は変われないのかな。 いつもおもしろく仕事をしていたいし、 それには若い人をターゲットにしていないと。 私にとって原宿を歩く子供たちは、どんな格好をしていたって、 明治神宮の神様に守られた天使に見えるんです。 子供たちがいっぱいいて、原宿はまるで天使の街みたい」
★装苑2006年10月号/大川ひとみ★
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