宿題

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2006年06月19日(月) パダン...パダン/エディット・ピアフ
夜も昼もつきまとうあの一ふしは
昨日今日からのものじゃない
私の生まれたときと同じくらい遠い昔から
幾十万の音楽家につられてつきまとう
ある日私はこの一ふしに気が狂うだろう
その訳を言おうとあせっても
言葉さえ切られてしまうのだ
いつもそれは私より先にしゃべり
その声に私の声が消される

パダン、パダン、パダン
それは私を追いかけてくる
パダン、パダン、パダン
「覚えているか」とこづかれる
パダン、パダン、パダン
それは私を指さす
そして私は後にひきずって行くのだ
変なまちがいのように
何でもちゃんと知っているこの一ふしを

彼は言う
「おまえの恋人たちを思い出せ
思い出せ、今度はお前の番だ
おまえも泣くんだ
胸の中の数々の思い出と共に」
けれど私は残ったものを考える
あの身ぶり手まねが浮かぶ
あのいつも鳴っている一ふしを聞く時
目に浮かぶ

パダン、パダン、パダン
パリ祭の恋の轟き
パダン、パダン、パダン
安請け合いの「いつまでも」
パダン、パダン、パダン
「どうだい、そうら」と十把一からげのキス
それがみな街角で
つきまとうあの一ふしとなって
私に降りかかる

あの騒ぎが私を襲うのをお聞きなさい
私の過去が一緒になってついてくるように
苦しみは後々まで残すべきものだ
私はあの一ふしの音符をみなもっている
それは木の心臓のような音を出している


★パダン...パダン/エディット・ピアフ★



■対訳は橋本千恵子さん。

マリ |MAIL






















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