「あなたの本心が分からない」 昔からよくそう言われます。 親にも言われました。学級担任にも言われました。 昨日初めて会ってそんなに仲良くない人にも言われました。 もう少し心を開いてみてはと他人に言われます。 とんでもありません。もし心を開いて本心を話したら、 その場で絶好されてしまいます。 この醜い心を閉じてこそ、人とようやく関われるのです。 迷惑かけぬように臭いものにフタをする。 ご近所づきあいのマナーなんです。 「あなたの本心がわからない」そう言われても、 実のところボク自身ボクの本心がわからないのです。 ボクは本当は何がしたいのでしょうか? ボクはどんな漫画が描きたいのでしょうか? ボクは何ですか? アナタはボクの何なんですか? 何でもありませんか? どうもすみません。
ボクの心は二重扉。 奥の一つはボクでも開きません。
★さよなら絶望先生◇巻末の紙ブログ「開きなさい」/久米田康治★
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