大阪マザーホールで、銀杏BOYZのゲストとして25分だけ歌いました。 ぼくがゲストに決まったときは、すでにチケットは売り切れていたので、 100パーセント銀杏ファンの前で歌うのかと思っていたら、そうでもなくて、 ぼくの歌も好きな人も何人かいたようです。 「Speak Japanese」で手拍子してくれたり、「ぼくは君を・・・・・・」 で左右に体を揺らしたり、けっこうみんなちゃんと聞いてくれました。 「一本道」のとき、後ろの方で喋っている人たちが少しいましたが、 ぼくはそんなに気にはなりませんでした。 ぼくよりも、二階席で聞いていた銀杏BOYZの峯田くんの方が気になったみたいでしたね。 あとのステージで怒ってました。 最後の「朝の電話」は、何の説明もしないのに、高田渡のことだとわかった人もいて、 終ったときの拍手も一番大きかった。 その瞬間ぼくは、今日は来てよかったなあ、と思いました。
最初は客席のダイブする人たちが珍しく、目を奪われていたのですが、 そのうち競泳用のプールを泳いでいるだけみたいに見えてきました。 (スキー場にも見えた。) 最初は暴れていた峯田くんも、骨折した足がまだ痛いのか、 途中からは椅子にすわり、じっくりと歌を聞かせていました。 そしてしきりに「ありがとう」を繰り返していました。 どれだけ「ありがとう」を言っても足りないという感じでした。 きっとお客さんだけにではなく、峯田くんを囲むすべてのものに言いたかったのでしょう。 最初はファンを突き放しているように見えたのですが、実はその正反対でした。
★銀杏BOYS(8月31日)/友部正人★
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