宿題
目次(最近)|
目次(一覧)|
past|
next|
2005年02月27日(日)
たそがれは逢魔の時間/大島弓子
魔が刻とはよく言ったものだ
わたしはときどき幻惑される
少女はあれから一度も現れないのではない
この時間 少女は変装して
いつもかならず私の前をとおりすぎてみているのかもしれない
ときには ぼくの前をゆきすぎる少女という少女
だれもかれもが彼女に思われる
そしてあしたこそ あたりかまわずつかまえて
仮面をはがしたしかめるのだ
という妄想が
ひましに強くなるのを感じながら
魔が刻が過ぎて闇になると
ぼくはいつものように家路に着くのです
★たそがれは逢魔の時間/大島弓子★
|
|