美しいものと奇妙なものを混同してはいけない。
本質的なものとただ単に正確なもの、深いものと複雑なものについても同様。
たしかそんなことをエリー・フォールが書いていたけれど、これがむつかしい。
奇妙で正確で複雑なものだって十分に魅力的なのだから。
フィレンツェに行ってきました。ふしぎな街でした。小さくて、大きい。
たいていの所へは歩いていけるのに、見るべきものは膨大にある。
今月の増頁大特集「フィレンツェの秘密」は美術編と街角編の2本立て。
600年前、ルネサンスはこの街で生まれた。
美しさと奇妙さ、優雅と劇場がせめぎあうその絵画彫刻建築の本当の見どころは?
★芸術新潮「フィレンツェの秘密」/長井和博★
■「波」1月号、芸術新潮の「編集長から」。
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