友だちが、”新宿で、藤子不二雄のスタジオがあるのをみた!”って言ってて、
”あ、そこで、(作品を)全部描いてるんじゃないか!?”って…。
そんな推測だけで、僕の家から自転車で30分くらいだったんですけど、何の躊躇もなく行ってましたね。
”藤子先生、居ますか?”って(笑)。
応接室みたいなとこに通してくれて、ソファに座って遊んでました。
先生にお会いできたことはなかったけど、”ここから全部発信されてるんだ!”
という臨場感に、すごい感動してね。2〜30畳の部屋で、10何人で描いてて、
”こんなに大勢で描いてるんだぁ”と。夢の場所でしたよ。
すごく覚えてるのは、"今、先生はテレビ局に行ってて、遅くなるみたいだから”
って言われて、"住所と名前を書いてくれたら、あとから色紙を送ります”と。
そしたら本当に送ってきてくださって、メチャクチャうれしかったですね。
じつは、そのころ毎年、スタジオゼロのポストに直截、年賀状を入れに行ってました。
そうすると、ちゃんと返信がくるんですよ。
カラー印刷で、キャラ総出演みたいな年賀状。アレはたまらなかったですね。
★ぼく、ドラえもん 20号/田辺誠一★
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