カンペキな玉にも傷があるようにナンシー関に体重はある
という短歌をつくった頃、ナンシー関はご存命だった。
この短歌は遠回しに「ナンシー関はカンペキだ」と言っているわけで、相聞歌である。
彼女が亡くなったあと、この短歌を文庫本『57577 Go city, gocity, city!』
(角川文庫)に収録することになり、高橋春男画伯が4コマ漫画を添えてくれた。
天使となったナンシーが体重計に載ると、数字は「000.0」。
今のアタシはカンペキなわけだ……と、天使がつぶやくのである。
★ナンシー関も苦笑している/枡野浩一★
|