当時、考えていたのは、”予測は当たらない”ということで、
”21世紀はこうなる”と予測して作ることだけはやめようと思っていました。
”予測などせず、現実と対峙し、周囲の変化を受け止めながら、
それに対応する力をつけよう”というのが僕の考えだったのですが、
それはあまり主流ではありませんでした。
しかし、今この作品を振り返ると、ある意味で商業主義的な部分で妥協してしまった点を
強く感じます。実際、失敗だったと感じますね。
このアルバムから”明るい未来”を具体化したいという制作側と
僕ら作家陣との感覚のズレを感じて欲しいですね。
★『21世紀のこどもの歌』回想/小松左京★
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