わたしが楽観してうたたねをしているとき
戦争がはじまった
テレテレテレテレ
トーン クルルーン
ドッカーン
パトリオットが
サイシンヘイキが
アッショー
イチモーダジン
吐いてきた
ヨロヨロ
(鳥が油まみれになっている)「サバー」
「サバが油まみれだー」
わたしにとって動物はみんなサバです。
イラク兵士は食物がなく
サバクの枯れ草を
油であげてたべてます
くつもボロボロです
わたしにとって総ての人間はサバです。
(女の子が泣いてる)わたしにとって少女もサバです。
空もサバかもしれません。
油井がもえて
空がまっくろ
地もサバかもしれません。
そういういいかたをするなら宇宙はサバかもしれません。
★大きな耳と長いしっぽ/大島弓子★
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