宿題

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2003年07月29日(火) パルコフィクション/矢口史靖×鈴木卓爾
矢口「鈴木さんとはもう今まで脚本は一緒に書いてきたけど、一緒に演出したことはなくて」

鈴木「なかったです」

矢口「で、すごいやってみたかったんです」

鈴木「ああ」

矢口「で、結果ねえ、もう二度と一緒にできない」

鈴木「二度とこれ以上、今回のパルコフィクションは決定的な溝?」

矢口「最後!うん!」

鈴木「(ちょっと息をのんで)それは、なぜ?」

矢口「つうかね、だからそれまでは、僕がイニシアチブをとって、『秘密の花園』と『裸足のピクニック』」

鈴木「ええ」

矢口「決定権は僕が持ってた。だから参加してもらう、っていうかたちでやってきたけど」

鈴木「そうですね」

矢口「あの、完全に鈴木さんがやりたいのはこうだ、僕がやりたいのはこうだ、っていうのって、

ぶつけると本当に水と油というか、えらい差があるんだっていうことがはっきりして、

同じひとつのアイデアを完全に共同で、共有しながら作るっていうのはもう絶対できない、

っていうのがわかりました」

鈴木「や、逆に、今まで、できると思っていた、のか、きみは」

矢口「思ってた」

鈴木「そうか…悪かった」

矢口「だからあなたは、これから一人で作っていって下さい」

鈴木「うー、ん、いや」

矢口「(笑)すごいさびしそうだね」

鈴木「はなからそのつもりだよぅ」

矢口「あ、そっか。(笑)泣きそうな顔になってるよ」

鈴木「俺たち二人は兄弟舟にはならなかったかもしれないけれど」

矢口「(笑)本当に涙ぐんでるよ」

鈴木「あーそお?いや照明のせいだと思うよ」

矢口「あ、そうですか。きらきらしてる、目が」

鈴木「うん、それは君のことが好きだからだよ」

矢口「うわ」

鈴木「うわ、気持ちわるっ、うえ」

矢口「うえ、ひひひ」


★パルコフィクション/矢口史靖×鈴木卓爾★

マリ |MAIL






















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