宿題

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2003年06月08日(日) 本の運命/井上ひさし
(自分の蔵書の数が)判明したのは、離婚のおかげです(笑)。

人間たちは自分の勝手な都合で別れ別れになっていきますが、最後に、本が残る。

本には足がないものですから、自分では動けない。

人間たちはすっかり逆上してますから、本のことなど誰もかまわない。

はっと気がついたら、膨大な本が残っていた、ということになったわけです。

この時、「その道のプロというのはすごいものだなあ」とつくづく感心させられました。

僕とかみさんが、どうもうまくいってないらしいという噂が流れた瞬間に、

古本屋さんがやってきたんです(笑)。

「必要があったらうちが引き取ります」と、三件ぐらいやってきました。

「えッ、どうして?」って言うと、「いやいや。、まあそういうときもあるでしょうから」とか言って、

ごまかして帰っていく。本が言い付けに行くわけはないし、いったいどこから聞き付けたんでしょうか(笑)。


★本の運命/井上ひさし★

マリ |MAIL






















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