ブラジル音楽とジョビンの素晴らしさはシンプルだけど奥深く、
そして予測の出来ない展開を期待させるところにあると思う。
アメリカにもガーシュインやコール・ポーターのような素晴らしい作曲家がいたけれども、
ブラジルでの、例えばジョビンのような作曲家ほどには魔法を感じなかったし、
だから彼は特別だったのだと思う。
アメリカ人の私からすると、それはとても神秘的なことでもあるんだ。
ブラジルへは'76年に1回行ったきりだけど、ジョビンに連れていかれたパーティーでのことはよく覚えている。
なにしろそこでは集まった人々がみな何かしらの楽器をこなして、歌い楽しむ習慣があるのに驚いたんだ。
普段は外交官とか建築家とかのいろいろな仕事に就いている人々がね。
もっともそれはカーニバルを見たって分かることだ けど、私には生活そのものが音楽にあふれているブラジルという国がとてもまぶしく映った。
★ブラジル音楽とジョビンについて/マイケル・フランクス★
■スイートベイジル STB139
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