いかなる時代においても、書物は人間最大の喜びであり、最高の救いである。
若い日読んだ書物は、人間の生涯にわたって影響をあたえ、第二の天性となり、人格となるであろう。
かかる観点から旺文社は、若き世代のための出版社としての使命感にたって、
ここに旺文社文庫を刊行する。
内容は、洋の東西にわたり、時代の古今をつらぬき、文学、科学、伝記、随筆、思想、万般におよび、
いやいくも知識人たらんとする者が、生涯の教養の基盤として、
若い日一読すべき価値のあるものを可及的に多く刊行せんとするものである。
読むに価値あるものを、でき得るだけ楽しく、消化しやすく、読みやすく提供することは、
出版社の義務である。
出版道義を強く信奉せんとしているわが社は、この目的にひたむきに献身するものである。
あえてわが社の志を理解され支援あらんことを。
★「旺文社文庫」刊行のことば/赤尾好夫★
■これで全文。 なんだかすごすぎてちょっとかわいい。
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