「では、寝る前に校歌を歌いましょう!」
ダンブルドアが声を張り上げた。
ハリーには他の先生方の笑顔が急にこわばったように見えた。
「みんな自分の好きなメロディーで。では、さん、し、はい!」
学校中が大きな声でうなった。
ホグワーツ ホグワーツ
ホグホグ ワツワツ ホグワーツ
教えて どうぞ 僕たちに
老いても ハゲても 青二才でも
頭にゃなんとか詰め込める
おもしろいものを詰め込める
今はからっぽ 空気詰め
死んだハエやら がらくた詰め
教えて 価値のあるものを
教えて 忘れてしまったものを
ベストをつくせば あとはお任せ
学べよ脳みそ 腐るまで
みんなバラバラに歌い終えた。
とびきり遅い葬送行進曲で歌っていた双子のウィーズリー兄弟が最後まで残った。
ダンブルドアはそれに合わせて最後の何小節かを魔法の杖で指揮し、
二人が歌い終わったときには、誰にも負けないぐらい大きな拍手をした。
「ああ、音楽とは何にもまさる魔法じゃ」
感激の涙をぬぐいながらダンブルドアが言った。
★ハリーポッターと賢者の石/J.K.ローリング★
■ハリーポッターを今ごろ読んでみました。
九と四分の三番線から出る列車に乗ると魔法学校へ、 って良いなぁと思ったら、なつかしい本を読みたくなって いろいろ読み返してみたり。
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