長い間、漫画家生活を続けてきましたが、幸いこの『ドラえもん』というマンガは、
その中でもヒット作品となりました。
このヒットした原因というのは、実はこれは誰にもよくわからないんですけども、
のび太君の"ダメ人間"ぶりにあるんじゃないでしょうか。
たいていの人たちは、自分の中に多かれ少なかれ"野比のび太"をかかえこんでいるのではないでしょうか。
そういう中のダメな自分、"10%のび太"である、20%、30%…、
ちょっと気の毒な人になると"70%のび太"という人もいるかもしれない。
読者のそれぞれ"のび太的部分"が、『ドラえもん』のマンガを読むときに、
ひそかな共感を寄んでいるのではないかと、ぼくはそういうふうに考えております。
★インタビューチャンネル(第一回)/藤子F不二雄★
■私の「のび太率」は年々上がってる気がします。 このインタビュー はこれからも更新されるみたいで、すごい楽しみ。
|