国と国、国民と国民、個人と個人のあいだの関係は色々だ。
特に昔戦争していた国同士の人間が話をむしかえすと紛糾する。
タモリが以前やって見せてくれたのはすごかった。
酒場でそのような話題になりかけた時急にアメリカ人に例のふざけたキャラクターのまま
「ユー・リメンバー・パールハーバー、アイ・リメンバー・クリフォード」と言ったのだ。
クリフォードとは若くして死んだ黒人ジャズトランペッター、クリフォード・ブラウンのことだ。
その天才をしのんでペニー・ゴルソンが後に「アイ・リメンバー・クリフォード」という曲を作った。
切々としたメロディーのバラードの名曲だ。このセンスが分かるアメリカ人なら安心してよい。
これでもまだ何か言うようなやつはペンタゴンに帰ってもらうしかない。
このときはもともとジャズ関係者だったからたちまち笑っておしまいになった。
それにしてもこういうお言葉をとっさに吐けるタモリはさすがだ。
★タモリのお言葉/山下洋輔★
|