本当にご飯を食べることって大切だと思うの。
おなかいっぱいになったり、酔っぱらったりすると、気持ちが打ち解けるというか、リラックスするもの。
ああ、この人はこんな人だったんだとか、へえ、いい人じゃないなんて発見があったり、
食べ物って仲人みたいなところがあるわよね。
できるだけおいしいものをつくって、みんなで食べるようにしているの。 でもね、毎日の生活だから、疲れちゃったりしている時は、「くたびれた〜」って寝ちゃう。あくまでも自然体ね。
おかあさんが無理してがんばっても、その無理が家族に伝わっちゃうじゃない。
それよりは外へ食べに行ったり、店屋物をとったりでいいと思うのよ。
おかあさんは元気で太陽みたいでいることが大切。
でも太陽だって疲れることもあるから、そんな時は、日食だか、月食だか知らないけれど、太陽もお休みね。
★季刊「みらい」インタビューより/平野レミ★
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