もう紫陽花の風景や もう丘を歩く彼女の姿 飛ばされていっちまった
もう間違いが無いことや もう隙を見せないやりとりには 嫌気がさしちまった
カウボーイはスペードのエースとか言って 草笛がひどく上手い奴だった
錠剤を噛みしめ 蛇口をひねり 高く高く星を見上げていた
熱がならされてゆき 霧が覆う広告
海から撫でる風にしらけっちまった 純情を帰し 本当のことへと動きつづけては
戸惑うだけの人たちを笑う
舗道まで散らばって戻らない砂 淋しげにかきならされてるギター
新しい1日がまた始まるだろう 夜明け前の弱すぎる光
日射しが強い真昼 まばたきをかすめとり
陽炎の中に立つ 消えてっちまうものを探して 本当のことへと動きつづけては
戸惑うだけの人たちを笑う
すれちがう早起きのマラソンランナー にぎやかな時代に落ちてくる朝
新しい1日がまた始まるだろう 夜明け前の弱すぎる光
★カウボーイ疾走/小沢健二★
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