宿題

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2001年06月04日(月) 無色の混沌/小沢健二
人は分ける。上と下。右と左。陰と陽。善と悪。とにかく分けたがる。自分自身さえも分けてしまう。

不良か優等生か。運動神経がいいか悪いか。人間嫌いか社交家か。

完全にどちらかである人なんて絶対にいなくて、僕らは混然とした存在なのに、

混然を受け入れるってのは難しいから、面倒くさがりの脳は、あるいは機能は

それ自体をあるがままに受け入れないで、白黒つけてゆく。

そうすると物事は、すごく簡単になるから。ボケとツッコミ。


光は全ての色を含んで未分化。無色の混沌。それはそれのみとして、分けられずにあるもの。

切り分けられていない、混然とした、美しく大きな力。それが人の心の中にある。

僕らの体はかつて星の一部だったと言う。

それが結合して、体が在って、その心が通じ合ったりするのは、あまりにも驚異的で、

奇跡で、美しい。


★無色の混沌/オリーブ連載「ドゥーワチャライク!」より◇小沢健二★

マリ |MAIL






















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