○プラシーヴォ○
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2003年01月04日(土) 怖い電話

午前2時51分


ハム男専用の着メロが部屋に鳴り響く

心臓が止まるほど驚いて飛び起き、
暗い部屋をぴかぴか照らしている
ディスプレイをひっつかむ


「俺、殺される!」


は?


「今な、オッサン(ハム男の同僚で親友)と
 ケイスケ(右に同じ)と飲んでてんけどな
 急に男がフラっと俺らのテーブルに寄ってきてん」


ふんふん


「オッサンとケイスケには心を開いてたくせに
 俺のこと急に『殺したる!』って言って
 どつかれてん」


…


「店飛び出て逃げてきてんけど、おっかけられてさ〜
 今やっと見えなくなったけど
 どうしよう!」


「…はよ家に帰って、鍵閉めて、寝れば」


「そっかあ、そうしたほうがいいかなあ」


「うん」



「じゃ、今からタクシー乗って
 家かえるわ!じゃ、明日迎えに行くからな〜」



電話を切った後、
暗闇の中で交わした会話の恐ろしさに
少しのあいだ震えていたけれど


相変わらず胸をよぎるのは
昨日、故郷から帰ってきたハム男が
私よりも友達との飲み会を優先する悔しさ


会社で毎日会える人たちよりも
私を後回しにする悔しさ


せっかく寝付いたのに
また生ぬるい枕の感触をうっとうしく思いながら
羊を数える


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