○プラシーヴォ○
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風邪をひいたみたいで、とてもしんどい だから今日は遊べない ごめんね
休日の午前中に起きたためしがないネボスケハム男が 午前10時に電話をかけてきた
その時点で嫌な予感はしたんだけれども… 案の定、熱っぽい湿った声が受話器から聞こえてきた
「寝てりゃ治るよ」
冷たく言い放ち、電話を切った私
しかし、数十分後には身支度を整えて ハム男の家に向かって出発していた
冷えピタシートや、リンゴや、スポーツドリンク
病人に必要な物を思いつくままにカゴに入れ、 両手一杯の荷物になる
合い鍵を使って部屋に入る まず思ったのが
「阿片窟?!」
見たことの無いフカフカのムートン毛布の上で うつろな目をしたハム男が横たわっている
そして何故か部屋に充満している甘い匂い (その毛布が匂うらしい)
「どおなの?調子は?」
ハム男は返事をせず、 相変わらず半分開いた目で私を見る ヒューヒューと喉が鳴っている
こりゃひどい と思った私はとりあえず動き回ることにした
病気で寝ている時に、お母さんが家事をこなす音を聞くと 安心して眠りにつけるのは私だけ?
洗濯をして、部屋の中に干して湿度を上げる 熱いタオルで顔と手を拭く 掃除をしてホコリをなるべく減らす
ふと見ると、さっきまで唸っていたハム男は クウクウと苦しそうながらも寝息をたて始めた
ひととおり世話をしたら家に帰ろうかと思ったが ハム男がガッチリと私を抱きしめて離さないので (珍しい。さすが弱ってるだけあるわね) 今夜はこのまま泊まることにした
13時ころに到着した時は 喉が痛くて水一滴も飲み込めないような 半死半生だったくせに
夜の20時頃にもなると
「いや〜、やっぱこれは切った方がいいよね」
と自分の乳毛と腹毛をハサミでカットして 鏡の前で、裸でナルシストダンスできるくらい 元気になりやがった
弱々しい声で 半分寝ながら私の名前を呼んでくれてた時は 可愛いと思ったのにな
バカタリ
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