○プラシーヴォ○
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2001年11月13日(火) 優先順位

「あなたはいつだって素敵よ」

末期ガンに犯されてガリガリに痩せた旦那さんが
「こんな体になっちまった」と
自嘲的に笑いながらヨロヨロと階段を降りる

その手助けをしながら
奥さんが本当に自然に言った一言だった


家族が突然、末期ガンだと宣告されたら…?

その番組では
旦那さんが息を引き取る瞬間までもを撮影していた
バルコニーにベッドを出して、太陽の下で家族全員と話をしながら
旦那さんは天国へ行った。


泣いている声が聞こえた。
私の声だった。
私は、目が熔けるほど泣いていた。

最近体の調子が良くないハム男。
半年ほど前に病院に行った時には
特に異常は見つからなかった。

一度、NHKの特集で見た、喉頭ガンの症状が
まさしくハム男の今の状態とぴったりで
私はそれを思い出してまた泣いた

もし今ハム男が倒れたら
関西に身よりの無いハム男は
きっと、九州の実家に連れ戻される

ハム男の家族と一度も会ったことのない私

もし、ハム男の意識が無くなったら
どうやって会いにいけばいいの?
私も九州にずっと泊まりこむの?
それよりなにより、家族の方が私に連絡してくれるの?

私はなんて弱い立場なんだろう

結婚していないと
他人なんだ


がちゃ子 |偽写bbs

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