○プラシーヴォ○
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2001年07月19日(木) 私をとめて

だけどハム男は来なかった。
22時ころ電話が鳴る。

「ハム男、迎えに来てくれるんじゃなかったの?」
「え?来なくていいって言ったやん」

無言。
私は怒ると無言になる。

「・・・がちゃ子、怒ったの?」
 
無言。

ハム男のため息が受話器から聞こえる。
これ以上話しても、私の機嫌は直らないと思っただろう。

「じゃあ、明日行ってくるな。おっさんの誕生・・・」

ハム男が全部言い終わらないうちに
私は電話を激しく叩きつけた。

とめて。誰か私をとめて。
怒る理由はないよ。

私が迎えに来なくていいって言ったから
こなかった。

誰も間違ってないじゃん。

とめて。とめて。

でも、私の指はメールを打っていた。

『ハム男は、私が会いたいって言わないと来ないの?
ハム男の意志は無いの?もう私、疲れたよ』


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