|
|
■■■
■■
■ 心中&道行
『Dolls』
管野美穂と名前知らない俳優がとぼとぼとぼとぼ二人で歩く、紐でつながれて一緒にとぼとぼとぼとぼと歩く。
着ている衣装がY's@ヨージヤマモトだから、もう、わけわかんねーわけ。
金なんか一銭もないんだから、なんであんなに頻繁にお衣装がくるくる変わるのかね? って思うけど、思っちゃいけねーな。
季節変わっても、場所変わっても、ひたすら歩く。 歩き続ける。
たけしはまずストーリーなんかより、こういうシーンを撮りたいっていう欲望が先行するんだろうな。
一番客が入らなかった『ソナチネ』。 あたしはこれを、まだ町に10軒以上も映画館があったころに、その中でも一番キャパの小さい小屋で見た。
沖縄の砂浜で来る日も来る日も、シノギ場所も奪われて、暇でヒマで仕方がないやくざもんたちが相撲をとって過ごす。
ヤマなし、オチなし、イミもなしってことでいえば、これこそが「やおい」かもしれない、北野武の映画。
それはさておき浄瑠璃の『曽根崎心中』を見たんです。
で、自分が勘違いしてたかもしれないんだけど、篠田監督、岩下志麻主演、相手役宇崎竜童のモノクロ映画は『女殺し油地獄』だったのか?
調べればわかることをここに書いてすみません。
岩下志麻が宇崎の嫁とオンナの二役をやるんだけど、これが可愛いんだなあ。
心中への道行きも、びゅーびゅー風が吹いてて、日本のヌーヴェルヴァーグといわれた篠田の真骨頂だと、思う。 『津軽じょんがら節』もね。一緒に見るべし、だ。
いはらの推薦で藤井隆の『ロミオ道行』も聴いてるし……。
ゆくへも知らぬ恋の道行きっていうのは、いつの時代もいいやねえ。
2002年11月03日(日)
|
|
|