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■ ココロを責める人
「K」が帰ってしばらくたったある日。
「K」がいはらあてに出したような文面のメールがわたしのところに着いた。
あの日、肩とあごにはさんだあたしの携帯で「K」はいはらの声を聞き、声だけでいはらへの服従を誓ったのだという文面。
ん? 送る相手を間違えてないか? と発信者を確認するといはらからの転送である。
「声だけでねえ……」
これ、ほめすぎちゃう? まあ、悪声ではないが、美声でもないし、あえていうなら話し方全般に不思議なチカラがある人なのだけどなあ。
でも、なんで、あたしに転送するよ?
翌日は、「K」から直接、いはらにあてた課題の報告があたしの方にも届いた。
なんだか、こころがざわざわしてきて、少しひらめいたものだから、いはらに問い合わせてみた。
やはり彼が指示して、あたしにも課題報告を送らせたらしい。
すごくこころがざわざわしてきた。
これには何かある。
はたして、来た。 こんな、めるだ。
「嫉妬ってしたことないでしょ?」と、いはらはいう。
いかにも、なんかミョーに寛大というか、わたしは本当の嫉妬をしたことがない。
そうか、そういうことか。 なるほどね。
「嫉妬するな」とはいうものの、あたしが嫉妬しないはずがないと知ってての仕業だ。
こんなふうにこころを責めてくるなんて……。
こんな責められ方をされたら、ますます……。
今までのことはすべてこのための伏線だったことを悟る。
かなわない。
2002年10月13日(日)
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