hikachi's Diary
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2006年03月11日(土) ナルニア国物語

珍しくひか太のキッズテニスクラブ(うちのじいちゃん主催)が
前日の雨天によりコートのコンディションが悪く
お休みになったので、朝一番の回でナルニア国物語を観て来ました。
バレエのレッスンは夕方の本科に参加しました。

ナルニア国物語ですが、
いや〜、おもしろかった。

今の特撮技術すごいです。
どこからどこまでがCGなんだかわかりませんが
実によく出来ていました。

原作を読み尽くした私でさえ
ドキドキワクワクの2時間数十分でした。

しかし聖書を知らない日本人の目に、
この映画はどう写るのでしょうか。

特撮技術の素晴らしさ、広大な自然の美しさ、
心踊る冒険ファンタジーの世界の視覚化。。。
それだけで終わってしまうような気がします。

人間の子供はナルニアでは
「アダムの息子」「イブの娘」と呼ばれます。
もちろんこれは創世記のはじめに出て来る、
エデンの園に住む人類最初の夫婦の名前です。

私はクリスチャンでありながら、
ルーシーに最初に出会ったフォーンが
「あなたはイブの娘さんですか?」
と訊ねるシーンで、一瞬意味がわかりませんでした。

そっかー、私も「イブの娘」なのよねえ。
そんなこと考えたこともありませんでした。

日本人だと「イブ」というカタカナの名前が
自分と血縁関係にあるなんて想像しにくいですよね。
欧米人には、これって割と当たり前の観念なのでしょうか?
新鮮な驚きです。

そして後には次男エドマンドの裏切りと、
悔い改めと救いが描かれます。
映画の中でも中心的な出来事として位置付けられています。

罪の救いは、ライオンのアスランが
処刑されることによって与えられました。

これは言うまでもなくイエス・キリストの
十字架をなぞっているのですが、
一般の日本人には何がなんだかわからない・・だろうと思います。
残念なことですが。


しかし今回、ナルニアを観て、
ディズニーがこれを取り上げたことに加え、
原作者の意図した信仰的な意味付けを全く排除せずに
素のままで表現したということに少なからず驚きを覚えました。

アメリカは多民族・多宗教の国ですから
メディアで聖書や神を語ることには慎重です。
「売れる映画」を作る、商業主義に毒されていたら
こんな映画を作ることはできないと思います。

合理主義で、力のあるものだけがのしあがり、生き残れる。
資本主義の悪い面を強調したようなナンデモアリの国で(失礼、、、)
なぜ、今ナルニアが取り上げられたのでしょうか。
しかもこんな莫大な制作費をかけて。

「売れる」ことだけを考えるなら、
もっと別のやり方もあったはずです。
制作スタッフが熱心なクリスチャンだったのでしょうか?

いずれにしても、私は物語りの出来いかんより、
欧米文化圏の根底に根付く、キリスト教信仰の力を感じました。


同日の過去の日記

2005年03月11日(金) 有給取りました
2004年03月11日(木) 耳鳴り
2003年03月11日(火) 更に悪化


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