hikachi's Diary
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土曜日は、ひっそりとピアノレッスンをしています。
生徒は、中学1年のみっちゃんという子です。 みっちゃんは小学校は普通クラスでしたが、中学からは特殊学級に通っています。 軽度障害児なので、一見普通の子と変わらないのですが・・。
レッスンを終えて帰るとき、私も用があったので一緒に階段を降りて行きました。 みっちゃんが、とつぜん 「琵琶っておいしいよね。手がべとべとになるけど」というのです。 ん?なんで琵琶・・・? と思ったけれど、「そうね、おいしいね」と返事をしました。 すると、「青い色のは、まずいんだよね」 「そうね。オレンジ色がおいしいよね」と相槌を打ちつつ、 なんでそんなこと言うのかなあ、と彼女の目線を追うと・・・
家の裏の琵琶の木が、実ですずなりになっていたのでした。
ああ、私ったら、本当に家の目の前だというのに、 彼女が言ってくれるまで、琵琶の木の存在にすら気付かなかった・・・。
のんびりやで、マイペースで、大人から見れば手のかかる、彼女。 しかし、私よりもずっと 豊かに生きているなあ、 神様に近いところにいるんだなあ、と心から感じました。 日々の多望さにもまれて、心が貧しくなっている自分を 反省させてくれる出来事でした。
同日の過去の日記
2001年06月01日(金) 今日から6月。
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