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2003年09月08日(月) 今は朝焼け。

 明け方になって急遽、彼のところへ行くことになった。

 ものすごく自分を無能に感じるときは、誰かが側にいてくれた方がいい。
 自分の駄目さ加減に、久しぶり涙した。
「自分で考えているよりあなたは無能な人間ではない」彼はそういった。

 いや、無能というより、私は人間的に未熟なのだ。
それは普段からいやと言うほど自分で自覚していることだ。
独りよがりな憂いに放心したり、無駄に傷ついて塞ぎ込んだり。
 
それらを回避することは単純で、簡単なことなのに。
やるべきこと、やりたいことをやれば住むことだ。
でもそれが、それすら、できない。
だから私は無能なのだ。



  これまで自分が傷つけてきただろう人のこと、
  傷つけられた人のことを、私はよく思い出す。
 人の心を傷つけるのに、何か大きな諍いや裏切りが必要なわけではない。
 いつも思い出すことは本当に些細なことだ。

  私は彼らが幸せであって欲しいと心から願う。
  そして彼らにも、少しで言いから私を思い出して欲しい、許して欲しい、と。

 そう思うことで私は結局、いつも誰かに甘えているのだ。
 やっぱり私の心が未熟で弱いからなのだろう。
 受け入れられたいから受け入れるだけで、無償ではないのだ、
 きっと、多分。だから弱い。



自宅の最寄駅で新幹線の切符を買ってローカルへ乗り込み、
そのまま新幹線の改札へと向かった。
 朝一の新幹線は思いのほか混んでいて驚いた。
 「月曜日はこんな感じだ」と彼は言った。
駅構内で買ったオニギリとお茶、昨日買ったドーナツを二人で食べた。
しばらくすると彼は眠ってしまった。
私も昨日から寝ておらず疲れてはいたが、なかなか寝付けなかった。
 ながれる景色を見ていた。
 私が今、東北に住んでいることを改めて実感した。

 東京駅から彼のオフィスがある四ツ谷まで一緒に向かった。
 本当はそこで別れて私は彼の家へそのまま向かう予定だった。
しかし、私と彼は一緒に四ツ谷で降りた。
四ツ谷でおりるのは初めてだ。
駅をでたらすぐ上智がみえた。出勤時間でサラリーマンが歩道を埋めている。
 私は彼の働いているビルを一目みて帰る予定、そして写真も。笑
最近、私はカメラを持ち歩いている。私が帰省するまでにたくさん写真をとってきて欲しい、と母が言った。でもそれは、私がどんなところに住んでいるかを知りたいという理由だから、四ツ谷とは何の関係もないんだけど。
 彼は普段の通勤ルートとは別の道を通った。もちろん私と一緒だから。
 通勤者であふれる歩道から外れ、ベルギー大使館まえを通過し公園を抜けると、
 彼のオフィスがあるビルに到着した。反射ガラスが光る、ブルーのビルだった。
 彼の態度がますますよそよそしくなり「しってる人がいるから、いくよ。」
 と小声で言うと、さよならも言わずにビルに入っていった。
私は周りにいる人を全く気にもせずビルを二回、激写し、
彼の本来の通勤ルートである大通りの歩道へでると、多くの人とは逆行して駅へ向かった。
小魚の群れを割るマグロかなんかの気分になった。

 寝てないせいか、頭が痛くてぼーっとしていた。
 そのせいで逆行してしまった。市ヶ谷でそそくさと降り、軌道修正。

 電車を降りる。
 夕食の買い物を朝一のイトーヨーカドーで済ませ、バスに乗って彼の家へ。

彼の家へきたのは久しぶりだった。
まえより少し整理された部屋に入った。洋書が増えていた。
ヨーカドーで買ったカツサンドとコンビに出買ったオニギリとお茶を食べ、
ベッドに横たわっていたら知らない間に眠っていた。
 起きたときはもう夕方で、私は買い忘れたものを足しに近くのスーパーへ。
 ほどなくして彼が帰宅。

サバと大根と豆腐生姜煮
大根とマイタケのコンソメスープ
マグロのカルパッチョ
マグロめかぶ納豆
トマトとバジル、モッツァレラのサラダ
ご飯

 久しぶりにきちんと夕飯を作った。
 彼の家の食器がどれもすばらしい物なので余計においしく見えた。
 いや、味もんまかったけど。

と、今日はこんな感じの一日だった。
私はここにきて、本当に良かったのだろうか。
ただ自分の無能さを増長させるためだけにきた気がして怖い。


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