2004年03月30日(火) 雨の匂い
少し湿ったような、そんな雨が降る直前の匂い。 春だなぁ……と思いながら自転車を漕いだ。
冬の間軒下に放置していた自転車は雪の重さと冷たさに負けてパンクしていた。 免許を取った今、特に必要は無い。
自転車には思い入れが強い。 中・高と自転車通いだったため、自分の足のように或る事が必然だった。 長い坂道を誰よりも早く降りる。ノーブレーキで。 アイスバーンの道路も、膝を真っ赤に染めて走る。 何もかも懐かしい。
パンクした自転車は、スピードが出る筈も無く。 ガタガタと情けない音を立てながらゆっくり走る。 もうすぐ雨が降る。 桜はまだ、咲いてない。
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