左近日記
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2003年06月20日(金) モルヒネ(NOTえっち日記)

こんばんわ、藤原左近です。
夕方仕事の合間に、病院に寄りました。


祖母はモルヒネを注入することになりました。
お医者様から「痛み止めを打ったほうが」とお話があったそうです。


胃がんが進んできたのか、祖母はときどき痛そうにしています。


このところ祖母はつらそうな表情をしていました。
話す声もかすれ気味で、小さな声で、聞き取りづらい。
一昨日から個室に移されています。


今夜から、点滴にモルヒネを入れることになるようです。
モルヒネを入れると、痛みは感じなくなるけれども、
意識がはっきりしなくなるとのこと。
つまりは、コミュニケーションが取れなくなるらしい。


・・・夜の仕事の時間が迫ってきました。
祖母の耳元に口を近づけて、言いました。


「おばあちゃん、仕事だから今日はもう帰るね。
 明日、また来るね」


そうしたら。
それまで焦点のはっきりしなかった祖母の目がワタシをとらえ。
かすれ気味ながらも、ワタシの耳にははっきりと聞こえました。


「もう行くの?・・・・また来てね」


これが、ワタシの聞く最後の祖母の言葉かもしれない。
そう思ったら、鼻の奥がつんとして。
なにか、大きなものが、こみあげてきました。


祖母にとって、ワタシは初孫。
小さな頃から可愛がってもらって、
事あるごとに心配かけてしまって。


今までのいろんなことが、どんどん思い出されてきました。
おばあちゃん、ありがとう。大好きだよ。
だからもう少し、長生きしてほしいよ。


明日も仕事ですが。
仕事が始まる前に、祖母に会いに、病院に行って来ます。


今宵もご来場いただきまして、誠に有難うございました。
またのお越しをお待ちしております。
藤原左近でございました。


藤原左近 |MAIL
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