とりとめもなく



 ひめゆり

mixiにも書いたけど。


えーと。
Coccoの今年のゴミゼロは、『ひめゆり』の特別上映会への出演です。
学徒隊の方と、監督、Coccoの話と、ミニライヴがあるそうです。
8/15.16の二日間。出来たら行きたかった。

『ひめゆり』全国各地でほそぼそと上映されています。
福岡は先月29日の一回きりでした。気付いたら終わっていたのがとっても悔しいです。
そんな中、大阪での上映も行われていると知り、
彼氏巻き込んで行ってきました。ありがとうね。


ひめゆり。
沖縄戦、負傷兵の看護のために動員された14歳から19歳の学徒隊の名前です。
生徒222名、教師18名。そのうち136名が戦場で命を落としました。
日本で唯一の地上戦が行われた沖縄。
戦争が終わっても、捕虜になるくらいならと、
自ら命を絶つ人が後をたたず、珊瑚の海が真っ赤に染まったそうです。

小学生の頃「ひめゆりの塔」の映画を見て衝撃を受けたのを今でも覚えてます。
その年の夏休みは沖縄に家族で行って、ひめゆり学徒隊の足跡をたどりました。
夏休みの自由研究で、その足跡と自ら行った場所とをまとめました。

沖縄に行くたびに、ただ綺麗な海と、青い空だけ楽しむだけじゃなくて
その地で何が起こったのか、知っておくべき事もあるんじゃないかって思う。
ただ知るだけでいい。
知ってるのと、知らないとじゃ、全然違う。

とかいう自分も全てを認識してるわけじゃないので
偉そうな事は全然言えないのですが。

「風化させてはいけない事実があって
 忘れてはいけない出来事があったとして
 私に何が出来るだろうと想いました」

やっぱり、知ることだと思いました。


今までに「ひめゆりの塔」を題材にした映画やドラマは数多くありますが、
今年完成した『ひめゆり』は、生存者の方の話をまとめたドキュメンタリー映画です。
何にも脚色していない、当時の出来事を話しているだけの映画です。
それだけに、胸にグサグサ突き刺さります。重みが違う。

辛い事、悲しい事、苦しい事。
人は誰でも少なからず持っています。
抱えたまま生きています。
忘れられたら、どんなに楽でしょうか。
忘れたい出来事を、語り継ぐ事。
同じ過ちを、繰り返さない為に。

戦争は過去の事でしょうか。
終わった事なのでしょうか。

おばぁの言葉が忘れられません。

「天皇陛下の為に、お国の為にと教えられていても
 本当に死を目の前にしたとき、みんな最後には「助けて!」と言っていたんです。
 助けてと叫びながら、死んでいったんです。生きたかったんです。」

「平和な時代を生きられなかった友達に、こんなこともあったんだよ、あんなこともあったんだよ、と
 私がそこに行ったとき、沢山、話をしてあげたい」


出来たら一人でも多くの人に見て貰いたい映画です。



http://www.himeyuri.info/index.html

2007年08月10日(金)
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