| 2007年11月15日(木) |
ストーカー警官に退職金を上乗せ支給 |
「 この世は危険な場所だ。 悪事をなす者がいるからではなく、
それを見て見ぬフリをする人がいるからだ 」
アルバート・アインシュタイン ( ドイツ生まれの物理学者 )
The world is a dangerous place, not because of those who do evii, but because of those who look on and do nothing.
Albert Einstein
言葉の裏に、原爆投下を阻止できなかった 「 痛恨の思い 」 が偲ばれる。
不正や悪事も、それを咎められないことにより、正当化される危険がある。
公務員の姿勢や実績など、仕事ぶりに問題があるとみるや、あちこちから 「 賃金を下げろ 」、「 報酬をカットしろ 」 といった不満の声が上がる。
もし仮に、報酬や待遇を低下させたら、さらに勤労意欲は落ち、新規雇用についても、能力の低い者が就労しやすくなるので、まったく逆効果だ。
代表自身が 「 政権担当能力はない 」 と認めたのだから仕方ないけれど、民主党 の議員からは、このような 「 問題解決能力に劣る 」 意見が多い。
公務員の質を上げたければ、逆に、もっともっと待遇を良くして、超破格の報酬を与えることで、良質の人材をかき集めるべきである。
当然、そこには 「 競争原理 」 を導入し、個々の能力によって格差をつけ、使えない人材は、賃金を抑えるのでなく、即刻解雇することが望ましい。
人それぞれ、違いがあるのは当たり前だが、昨今は、仕事が出来ないことや、やる気のないことまで、なんでも 「 個性 」 で片付ける風潮が強い。
特に公務員など、「 組合の強い組織 」 においては、出来の悪い者をかばうことにより、全体の生産性を著しく落としたり、モラルの低下を招いている。
教師、警察官、消防士などは、もっともっと優れた仕事をしてもらいたいし、個々の人格面においても、さらなる精進を期待するものである。
そのためには、今よりも待遇を良くする代わりに、たとえば彼らが、不正や犯罪に手を染めた場合、一般人とは比較にならない重罰を与えるべきだ。
公務員になる動機を、「 収入が安定している 」 という視点から、「 高収入だが、責任と覚悟が必要 」 という性質に変えることが、肝要ではないか。
今年の10月、愛知県警の男性警部補 ( 当時52歳 ) が、ストーカー容疑で県警に事情聴取された後、自殺するという事件があった。
彼は、必要な書類を取りに来た20歳代の女性事務員から、携帯のメールアドレスを聞き出し、「 恋人になって 」 などのメールを再三、送っていた。
県警は当初、懲戒処分を検討したが、「 本人が死亡したため、詳しい調査ができない 」 として、その後の捜査を断念したそうである。
条例 ( 彼らの ) では、警官が 「 死亡退職 」 した場合、退職金の上乗せがあり、今回も、通常より400万円多く、約2000万円が支払われるという。
これについて、まったく 「 理解不能 」 なのが、日本全国、約1億2千万人の国民のなかで私だけなのか、そうではないのか、とても興味がある。
テレビの刑事ドラマなどを観ていると、たまに、準主役クラスの刑事が人質の命と引き換えに、犯人の凶弾に倒れて 「 殉職 」 する場面に遭遇する。
実際の事件でも、たとえば、線路に身を投げた女性を救うため、自らの命を犠牲にした立派な警察官がいたことを、報道で目にすることもある。
彼らは、たしかに 「 死亡退職 」 であり、二階級の特進も、退職金の上乗せも、当然の権利だと認められるし、それについて何の異存もない。
ところが、そんな立派な警察官と、一般女性に執拗な嫌がらせを繰り返し、挙句の果ては、追求から逃れるため自殺した人間が、同じ扱いを受ける。
こんな馬鹿げた処遇が、公務員特有の 「 身内かばい 」 によって、平然と行われようとしていることに、私は憤りを感じている。
あくまでも 「 条例だから 」 と、倫理上の不均衡から目を背けるのならば、せめて、その退職金は遺族でなく、事件の被害者に与えるべきだろう。
そうしないと、今後も、不正や犯罪に手を染めた警察官は、事件の発覚と同時に自殺し、退職金を遺族に ( しかも上乗せで ) 残すことができる。
特に警察官の場合は、「 拳銃 」 を装備できる立場にあり、やろうと思えば、一般市民よりも、比較的に自殺しやすい環境にあるのだ。
だいたい、「 本人が死亡したので、詳しい調査ができない 」 なんて言うが、警察は捜査の プロ なのだから、およそ、その悪事は判別できるだろう。
身内だからといって、曖昧な処理をし、自分たちに都合の良い条例などを引き合いに出す彼らは、本物の 「 殉職者 」 に顔向けできないはずだ。
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