Tonight 今夜の気分
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2007年05月25日(金) ニート を働かせる前に教えておくべき大切なこと



「 天才の極意は、子供の精神を老年まで持ち越すこと。

  すなわち、決して情熱を失わないことである 」

   オールダス・レナード・ハクスリー ( イギリスの小説家、エッセイスト )

The secret of genius is to carry the spirit of the child into old age,
which means never losing your enthusiasm.

                           Aldous Leonard Huxley



昔から 「 百聞は一見にしかず 」 というが、まさにその通りである。

体験したり、触れてみないとわからない事実が、世の中には多いものだ。


一般事務の仕事をされている女性に、「 あなたの主な仕事は何ですか 」 と尋ねたら、たまに 「 雑用です 」 という答が返ってくる。

おそらく 「 雑用 」 とは、コピーをとったり、来客に湯茶を出す業務を指しているのだろうが、私は、「 会社の仕事に雑用はありません 」 と言い返す。

どんな仕事でも、人件費を投じて従業員を雇用し、それらの職務にあたらせているわけだから、それは 「 必要な業務 」 であって 「 雑用 」 ではない。

勝手に小さい仕事だと解釈し、「 雑 」 に処理しているから 「 雑用 」 であると思い込んでいるだけで、実際は、それぞれが大切な仕事なのだ。

このように、自分に与えられた仕事を軽く考える人は、なかなか信頼されるビジネスマンにはなれず、彼らの思う 「 雑用以上の仕事 」 を任されない。


一般的に、成長できないビジネスマン諸氏は 「 仕事が面白くない 」 という共通点があって、若いうちはいいが、中年以降は 「 会社の害 」 になる。

努力不足とか、志が低いと言ってしまえばそれまでだが、実際には彼らが 「 なんらかの理由で、仕事の面白さを知らない 」 という不幸な現実がある。

そこへ至った背景には、「 面白くなる段階まで働いた経験がない 」 とか、「 上司から仕事の面白さを教えられなかった 」 などの原因が考えられる。

ただ、仕事が面白くないと感じる人々には 「 仕事が面白い 」 という心情が理解できなくて、それは別世界の話か、嘘としか思えないものらしい。

何事も、自分を基準に考えると視野が狭くなるのは当然だが、私も含めて、仕事が面白いと感じる人間は大勢いるのだから、認識を変えるべきだろう。


仕事を面白くないと考える人は、よく 「 余暇に遊ぶことと、平日に働くのと、どちらが楽しいのだ 」 などという理屈をこね、持論を主張したがる。

これは、「 セックス と 入浴 の、どちらが気持ちいいか 」 といったレベルの会話で、つまり、種類の違う快楽だから、比較すること自体がおかしい。

声を大にして言うのも変だが、かくいう私も、好きな女性とデートして、話題の映画を観たり、美味しい食事をしたり、セックスすることは大好きである。

しかし、それらの悦びと、仕事で得られる達成感、楽しさというものは異質なもので、両者を天秤にかけることなど不可能といってよい。

ドラマなどで、「 私と仕事と、どっちが大切なの? キー! 」 などと女性から詰め寄られるビジネスマンの光景を目にするが、まったく愚問である。


いくら気持ちよくても、セックスにばかり明け暮れて入浴しないわけにはいかないし、汗をかいたらシャワーを浴び、サッパリしたいのは当然だ。

それと同じように、遊び呆けているばかりでは不安だし、仕事でも活躍して、自信をつけ、他人から一目置かれる存在になりたいと多くの人は思う。

仕事も、スポーツや、音楽などの芸事と同じく、全員が一様に評価されて、スポットライトを浴びるわけじゃないから、そこには勝者と敗者がある。

最初から常勝だと 「 笑いが止まらない 」 ほど楽しいが、たいてい初心者のうちは失敗もするし、上司から叱責され、罵声を浴びせられるものだ。

そこで挫折したり、諦めてしまう人にとっては 「 仕事なんて面白くないわい 」 という印象しか残らないが、辛抱強く続ければ 「 別の世界 」 が開ける。


イチローが小学生時代にバントを失敗し、「 野球なんてつまらないもの 」 と思ってユニフォームを脱いでいたら、現在の活躍はなかったのである。

おそらく、仕事が面白くない、会社に行きたくはないと考えている一般的な人々よりも、私は多くの失敗を経験し、その分、成功の味を知っている。

ニート のことを取り上げているブログを発見したが、仕事なんて面白くないものだが 「 勤労の義務 」 なんだから働けなどと、乱暴に書かれていた。

こういう発想の人がいるから、若者の労働意欲が低下するわけであって、面白くないという意識のまま働いたところで、たいした役には立たない。

嫌々ながら働いても、ストレスが溜まって鬱病になるのが関の山で、どうせ働くのならば、「 仕事が面白い 」 ところまで到達して欲しいと思う。


私はカウンセラーとして数多くの ニート と接したが、彼らに労働意欲を抱かせる最初のステップで 「 仕事は面白い 」 ことを理解させてきた。

鬱病の人はよく 「 俺達がこんなに頑張ってるのに 」 と ニート を批難するが、実は、「 ニート の大半は 鬱病 」 という現実がある。

百人未満なのでサンプル数として十分ではないかもしれないが、面談した ニート の3分の1は治療中で、3分の1は適性検査で鬱症状がみられた。

そんな彼らを無理やり働かせても、自殺を図って電車を遅らせたり、やる気のない社員を増やし、世話になる職場の雰囲気を悪くするだけのことだ。

実は現在、知り合った ニート の一人に出資し、ノウハウを伝授して商売を始めさせたが、「 汗をかくことが楽しい 」 と、今日も東奔西走している。






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