Tonight 今夜の気分
去るものは追わず、来るものは少し選んで …

2006年12月25日(月) 年末の気分



「 用心深い恋人なんて、ほんとは恋人なんかではない 」

A lover without indiscretion is no lover at all.

                  トーマス・ハーディ ( イギリスの作家、詩人 )

                                 Thomas Hardy



恋愛は強い人間的衝動であり、理性や社会通念や利害で抑えられない。

自制心や用心深さに押さえ込まれるようなら、その時点で恋愛ではない。


とは言うものの、何度も 「 痛い目 」 に遭っている人や、「 古傷 」 の癒えていない立場からすると、新しい出会いを臆病に感じて不思議ではない。

熟年カップルが始める 「 老いらくの恋 」 は、若さに任せた無鉄砲さとか、不謹慎なところのない慎重さが美徳とされる風潮も強い。

しかし、むこうみずで用心深くない恋が、必ず悲劇になるともかぎらない。

むしろ、そんな恋愛のほうが、お互いの強い本能や情愛から出るものだから、後悔より喜びが、不満より満足が生まれることは多いだろう。

たとえ 「 傷跡が一つ増える 」 結果になろうとも、今年のクリスマスイブは、そんな想いを捧げる相手が見つかって、良かったと思っている。


クリスマスに前後して、毎年 「 忘年会 」 に誘われたり、誘ったりする機会も多いが、私はこの 「 忘年会 」 というタイトルが、あまり好きではない。

一年の嫌なこと、辛かったことにスポットを当てて、それを忘れることで労うというネガティブで自虐的な姿勢は、はたしていかがなものだろうか。

声にしたときの読み方は同じだけれど、毎年、自分が主催するものだけは 「 望年会 」 という当て字を使い、来年をより良い年にと願う会にしている。

たったこれだけのことで、その場の空気や、それぞれのスピーチにも違いが出て、反省よりも対策が、後悔よりも希望が、参加者を明るくさせる。

恋も仕事も、忘れ去ることで傷跡が 「 チャラ 」 になるわけでもなくて、新しく始めたり、拡大することでのみ、視界が開けるものではないだろうか。


世間の話題に目を移すと、最近、芸能関係の訃報が多いようだ。

青島幸男さん、岸田今日子さんら大物と同様の扱いで、お笑い漫才コンビ 「 カンニング 」 中島忠幸さんが、若くして急逝されたことも報道された。

相方の竹山隆範さんについては、正直、その芸風や個性などに対して良い印象を持っていなかったのだが、一連の報道によってイメージが変わった。

彼は、中島さんが療養中の約二年間に亘り、単独活動をしながらも芸名を 「 カンニング 竹山 」 と名乗り続け、報酬の半額を相方の治療費に充てた。

小学校時代からの友人ということだが、なにかと利己的な風潮の強い最近の世の中で、友情や、感謝の気持ちを尊ぶ美談として、印象に残った。


それに比べ、六カ国協議における北朝鮮の横暴ぶり、仲介役を名乗り出た中国政府の無責任ぶりは、予想したこととはいえ、なんとも腹立たしい。

また、未曾有の好決算を理由に、生意気にも政治献金を再開すると発表した大手銀行には、憤りを通り越して呆れるばかりである。

彼らは、公的資金 ( すなわち国民の負担 ) を甘受して苦境を脱しながら、儲けを預金者らに還元することもなく、公然と政治献金に投じるという。

さすがに安倍総理も、国民感情を鑑み 「 拒否 」 の姿勢を示したが、およそ銀行関係者というのは、救いようの無い非常識な連中の集まりらしい。

こういう連中は、もう少し 「 恋人への用心深さ 」 を示すべきで、己の利益や思惑によって周りがみえないようでは、顰蹙を買うのも当然の話である。






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