2004年02月29日(日) |
1/1461 の確率 |
暦のうえで、今日は四年に一度の 「 2月29日 」 である。
閏 ( うるう ) 年を実感するのは、オリンピックと2月29日だ。
子供の頃、「 2月29日生まれの人は、四年に一度しか年をとらないのか 」 ということについて、珍妙な論議を展開した記憶がある。
私が生まれたのも閏年だが、周囲に閏日生まれの人がいなかったし、識者に尋ねるほどの関心もなかったので、真相は不明のままだった。
法的には、「 閏年以外の年は、2月28日の終了時 」 をもって年齢が加算される仕組みで、未成年かどうかの判断などで適用されるらしい。
俳優の原田芳雄さん、飯島直子さん、作家の赤川次郎さんらは閏日生まれだそうで、それを知った周囲の人からは、珍しがられたのだろうなと思う。
単純に計算しても、「 1/1461 の確率 」 である。
歴史上の大きな出来事も、あまり記録にない。
しいていえば、「 2.26事件 」 の年が閏年で、26日のクーデター発生後、鎮圧をされたのが、その年の2月29日であったそうだ。
それよりずっと昔、後醍醐天皇が元号を 「 建武 」 から 「 延元 」 に改元し、南北朝時代のはじまりとなったのも、2月29日とされている。
ただし、歴史上の出来事は年号で学ぶことが大半で、日付まで試験に出るようなことは皆無なので、あまり覚えておく必要はないだろう。
だいいち、後醍醐天皇の時代は 「 閏年 」 という概念など無かったはずで、閏日に合わせて特別な行事が行われたというわけでもない。
今年は日曜日にあたったが、閏日は 「 例年より一日多い オマケの日 」 という見方もできるわけで、そう考えると面白い。
この日だけはと決めて、学業に、仕事に、スポーツに、ライバルと差をつけるために必死で頑張るのも良いし、逆に思い切って休むのも良い。
誕生日とか、クリスマスとか、結婚記念日とか、一年に一度の行事でさえも面倒な人が 「 四年に一度なら・・・ 」 と、なにか始めるのもいいだろう。
私自身の人生において、特に2月29日に関する思い出はないが、初恋を皮切りに、「 閏年には楽しい出来事があった 」 ように記憶している。
いまのところ、あまり芳しい話はないのだけれど、あと10ヶ月も残されているのだから、後半に期待して努力してみるつもりだ。
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