"独裁スイッチ"で誰かに消されたい
と、毎日毎日そればかり思っている。

あの道具はいいよなぁ。大好きだ。

確か、人が"死ぬ"のではなくて、"消える"んだよね。

その人は始めからこの世に存在しなかったことになる
なんて、理想的な消え方だ。
誰の心にもなんのわだかまりも残さない。

でも、あれは本当は独裁者を懲らしめるための道具で、
気に入らない人を誰も彼も消してしまって
この世にポツンと一人きりになって後悔した頃に、
消されたはずの人たちがみんな出てくるんだよね。

なんて、つまんない。

"どこでもドア"も"タケコプター"も要らないから、
私は独裁スイッチが欲しい。

手に入れたら

消えた人はもう戻らないように改良して、
友達に持たせて、
友達を怒らせて嫌われるようなことをわざとして、

私を消してもらうんだ〜♪

…って、毎日毎日気が付いたら考えてる。

恋する乙女の時期でさえ、
非現実的なことを妄想するタイプじゃなかったんだけどなー。