昔から、喫煙者のイイ話は話半分に聞いている。

フルフェイスのヘルメットの中で吸うか
自分のタバコの先につないだＹ型パイプの先端を
自分の鼻の両穴に突っ込んで吸っているのでない限り、
全ての喫煙者の根底には

「自分の快楽のためなら、他人を害しても構わない」

という思考があるのだから、
そんな人間がする正しい話や道徳的な話や優しい話
なんてのは五割引でちょうどいいと思っている。

おっと、
「俺は必ず相手に吸ってもいいかと訊いているぜ」
なんて馬鹿げたこと言うなよ？

"煙の中で過ごす"か"ニコチン切れでイライラしてる獣と過ごす"か

なんて、どっちを選んでも大差ないから
にっこり笑って「どうぞ」って言うだけなんだぜ。