| 2006年01月21日(土) |
『吾輩ハ作者デアル』 |
原田 宗典 (著)
原田氏お得意のエッセイ集ですね。 文庫書き下ろしです。
『ばら色の人生―La vie en Rose』 鷺沢 萌 (著) の付録として書かれた「鷺沢萌の櫓」も 収録されていたのですが、私は、 鷺沢さんの死について語られた文章があることを 嬉しいと思いました。 まず、その文章が書かれたこと。 そして、それが収録されたこと。 自殺=悪 とする現代の風潮のせいで、 彼女の死はあまりにも語られていないと思うのです。 まるで触れてはならない話題のように。 ここに、自殺の是非について語るのではなく 彼女が存在しなくなったことについて語られた文章 があることを、嬉しく思いました。
そして、「この星のかけらを」を読んで 数年ぶりに篆刻セットを引っ張り出してきてしまいました。 毎晩サロンパスを貼って寝てるのに…。 まだ彫っていない予備の石材は無いけれど どうしてもすぐに彫りたかったので、 以前作ったものの反対側の面に刻んでしまいました。 (買いに行こうよ…)。
「父親の心は自然の傑作である」で、私は初めて あの『イマジン』の和訳をじっくりと読みました。 原田氏の娘さんが訳されたものです。 ジョン・レノンはキリスト教徒だったのかな。 聖書に書かれていること、そのままの内容だった。 "もし何も持たなかったら… 欲も飢えもなく皆が兄弟のようになれるだろう" 飢えがないのはとてもいいことだと思うけれど、 欲のない世の中なんて、本当に楽しいのだろうか? と思ってしまう私は、好戦的な人間なのでしょうか?
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