| 2003年06月15日(日) |
クリームソーダは甘過ぎた |
約束の日。お父さんと会った。
ある程度覚悟はしていたけれど父は老けていて、待ち合わせ場所 を通り過ぎそうになった。 三年ぶりぐらいだと思うのだけれど、かなり風貌が変わっている ように思えた。あー…今になってよくよく数えれば六年ぶり、か。 それでも父は、やっぱり私の父だという感じがした。なんとなく。
母親と以前、数年ぶりに会ったときは、もう精神が病んでいて目 が死んでいて別人になっていた。 あれは私の知っているあの母だとは思えなかったし、もう怖くて 目を合わせることができなかった。私の知らない人。
父と喫茶店に入った。
私は少し迷い、子供の頃に好きだったクリームソーダを注文した。 逆に、父の前では飲んだこともないようなものにしようかどうかと、 少し迷ったのだ。 父は案の定、「あぁ…子供の頃から好きやったもんなぁ」と感慨 深げに言った。「(この子はあの頃と変わっていない)」と思った だろうか。本当はいろいろ変わってしまっているのだけれど。今の 私が父にできることは、それぐらいだ。
父は、「今年60になったから年金が貰えるようになった」と言い、 私は軽く眩暈を覚えた。もう、そんな歳に…。 もうちょっと待ってくれないか?お父さん。私にはまだまだ、や りたいことがあるんだ。−もうそれも、私の我侭なのかもしれない。
結局用件は、また最近転職したからその書類に書く保証人になっ てくれ…ということだけで、再婚話でもなんでもなかった。相手が 誰であれ、俺は結婚には向いていなかった…と言っていた。結婚後 の生活の仕方や、結婚相手のことではなく、結婚したことそのもの を後悔していた。だから私にも、結婚しろしろとは言わない。ただ、 孫の顔を見ることはないんだな…ということを一度だけ呟いた。
軽くご飯を食べて、父と別れた。
帰り、地元の駅を降りてスーパーへ行った。
主婦に紛れながらあのカゴを抱えて店内をうろうろしつつ、ふと 「こういう生活も悪くないかもしれないな…」と感じた自分が本当 なのか嘘なのかわからなくなって、走り去りたかった。
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